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作品集でもあり、写真集でもあり、エッセイでもある。
三國万里子さんの書籍『アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行』を読みました。
魅力的と感じたところを3点お伝えしたいと思います。
エッセイとして「イギリスのニット文化」の魅力
ガンジー、アラン、フェアアイル。
編み物をしていると、これらのニットの名前をよく目にします。
これら3つすべて、イギリスにある島から発祥したものです。
著者である三國万里子さんが、ガーンジー島、アラン諸島、フェア島に訪れ、自然や地元の人々とふれあいながら、ニット文化を伝えています。
わたしが地味に嬉しかったのは、目次のページに地図が載っていること。
(地名だけでなく、移動手段や移動時間まで)
「実はイギリスという国はない」とか「イングランド、スコットランド、アイルランド……」
なんとなく聞いたことはあるものの、よくわかっていない。
そんな人にも優しいつくりになっています。
この本の中では、各地の博物館でセーターなどのコレクションを見に行く様子が描かれています。
これはわたしにとって少し驚きでした。
「博物館にニットを見に行くという発想」というのが、自分の中になかったからです。
イギリスでは「ニット」が文化として根付いているんだなぁと感じました。
イギリスは、人生で一度は訪れてみたいなと思う場所です。
ハリー・ポッターが子どもの頃から大好きだったので。
当分行けそうにありませんが、もし行く機会に恵まれたら、
博物館へニットを見に行こうと思いました。
写真集として「ニットの写真だけでない」魅力
この本の魅力的なところは、ニットの写真だけではないというところ。
歴史的なコレクションから、地元の方のセーターまで、ニットの写真はもちろんたくさん載っています。
ただその他にも、大自然の中の羊たち、街中の様子、作業をする人々など、いろいろな写真を見ることができます。
これらの写真があるからこそ、よりイギリスのニット文化を感じられる本になっているんじゃないかなと感じました。
作品集として「上級者向けかわいらしいデザイン」の魅力
著者の三國万里子さんがデザインした計10点の作品の作り方が載っています。
(ティーコージー2点、セーター5点、ミトン、カーディガン、ショール)
どれも素敵で、写真のページには、作品に込められたメッセージが書かれています。
凝ったデザインなので、編みもの上級者向けだと思います。
今のわたしには、技術も時間も足りませんが、いつかこの中の作品を編みたいです。
個人的に最初に編みたいなと思ったのは、ポットにかぶせる「コテージのティーコージー」
実用的でかわいらしいです。
最後に
ポットで紅茶を入れながら、おうちでゆっくり読みたい本です。
現実のわたしは、電車で肩を狭めながら読んでいましたが……。
それでもこの本は、わたしに不思議と癒やしを与えてくれました。
この記事を読んで気になった方はぜひ手にとって読んでみてください。
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