『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』を読んで

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ニットデザイナー三國万里子さんのエッセイ『編めば編むほどわたしはわたしになっていった』を読み終わったので、その感想を書きたいと思います。

本の概要

こちらは以前紹介した『アラン、ロンドン、フェアアイル 編みもの修学旅行』と違い、文章がメインのエッセイ集です。

編み図やニットの紹介はありません。

お話の中でも、編みものに関する記述は少なめ。

ニットデザイナー三國万里子さんの人生をちょっとだけのぞかせていただくという感じです。

家族のエピソードが素敵

29編のエッセイの中で、多く語られていると感じたのは”家族”のことでした。

父、母、妹、叔父のひろしおじ、祖母のたけばば、夫の三國さん……

ここに書ききれないほど、それぞれ一人ひとりとのエピソードが散りばめられています。

個人的に好きなのは息子さんとのエピソード『風邪ひきとDS』

母の影響力は大きい。

けれど影響されていること自体に気がつかなかったりするよなぁ。

申し訳ないなと思ってDSを渡すお母さん、遠慮がちに受け取る息子さん。

双方が素敵だと思いました。

そしてなにより、「DS」とか「ポケモン」とか身近なワードが出てきたことが嬉しかった。

このエッセイを読んで、わたし自身の家族のことを自然と思い浮かべました。

なんとなく生きづらいと思っている人に読んでほしい

また、『早退癖』のお話も好きだなと思いました。

学校に馴染めない中の、丹後先生とのやりとりで感じる幸せは、

共感できる人もいるんじゃないかなと思います。

大多数ではないけど、少数派かもしれないけれど、絶対に世の中にいる。

なんとなく生きづらいと思っている人、昔生きづらい思っていた人に読んで欲しいエッセイでした。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

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